目標を立てたときは、
今度こそ続けようと思う。
しかし、数日たつと忙しくなり、
いつの間にか、
目標そのものを見なくなってしまう。
これは、意志が弱いからとは限りません。
目標が曖昧だったり、
本当は自分が望んだ目標ではなかったり、
毎日の行動まで決めていなかったりするからです。
ブルース・リーが示した目標達成の3条件
1.明確な目的
2.粘り強さ
3.現実にしたいという燃える願望
この3つを、
今日できる小さな行動へ変えることが、
目標を「願ったまま」で終わらせない方法です。
ブルース・リーの目標達成に関する名言
“definiteness of purpose, persistence
and a burning desire for its translation into reality.”
人は、思考に明確な目的と粘り強さ、
そして、それを現実へ変えたいという燃える願望を結び付ければ、
自分を目標へ向かわせることができる。
―ブルース・リー(筆者訳)
この言葉は、ブルース・リー公式サイトでも紹介され、
彼の言葉をまとめた『Striking Thoughts』にも、
収録されています。
ここで大切なのは、
「強く思えば、何もしなくても夢がかなう」
という話ではないことです。
ブルース・リーは、思考だけでなく、
目的・粘り強さ・燃える願望を、
一つに結び付けています。
何を目指すのか。
なぜ実現したいのか。
実現するまで、どう動き続けるのか。
この3つがそろって初めて、
思考は現実を変える行動へ、
つながっていきます。
ブルース・リーが示した目標達成の3条件
何を、いつまでに、どの状態にするかを決めます。
止まっても、方法を直して再開する力です。
自分が本当に実現したいと思える理由を持ちます。
3つのうち、一つだけでは、
目標は続きにくくなります。
目的が明確でも、
自分が望んでいなければ、
努力は苦しい義務になります。
願望が強くても、
何をするかが曖昧なら、
気持ちだけが空回りします。
行動を続けても、
目的を見失えば、
努力すること自体が目的になります。
「自分が選んだ目標」は、努力が続きやすい
心理学の研究でも、
自分の興味や価値観と一致した目標は、
持続的な努力や達成につながりやすいことが報告されています。
だから、目標を決める前に、
「本当に自分が望んでいるのか」を、
確かめる必要があります。
目標を選ぶ前の3つの質問
誰にも褒められなくても、やりたいか。
達成まで時間がかかっても、続けたいか。
達成した先に、自分が望む生活があるか。
三つとも「いいえ」なら、
努力不足を責める前に、
目標そのものを見直した方がいいかもしれません。
目標を立てても続かない5つの理由
何をすれば達成なのか分かりません。
苦しくなったときに踏ん張る理由がなくなります。
今日の勉強内容まで決めなければ、行動は始まりません。
一度崩れると再開しにくくなります。
目標そのものを諦めてしまいます。
続けられない自分を責めるより、
続けられない設計を直す方が、
目標達成には役立ちます。
目標を毎日の行動へ変える5つの手順
ここからは、ブルース・リーの言葉を、
実際の行動へ変えてみましょう。
今、最も実現したい目標を一つ選びます。
終了したか判断できる言葉へ変えます。
自分の生活や気持ちがどう変わるかを書きます。
5分、1問、1ページなどの小さな基準を作ります。
目標ではなく、まず方法を修正します。
目標設定の研究では、
「頑張る」のような曖昧な目標より、
具体的で適度に難しい目標の方が行動を促しやすいとされています。
ただし、難しければいいわけではありません。
必要な知識や時間がなく、
現実の生活へ入らない目標では、
行動を続けることができません。
少し背伸びすれば届く目標と、
忙しい日にも守れる最低行動を、
セットで決めることが大切です。
目標の書き方|そのまま使えるテンプレート
私の目標
私は、【期限】までに、
【何を・どの状態】にします。
実現したい理由
1.【自分にとって大切な理由】
2.【生活がどう変わるか】
3.【誰にどんな良い影響があるか】
毎日の行動
普通の日:【行動量】
忙しい日:【最低行動】
見直す日:【曜日・時間】
例1:資格試験
「資格を取りたい」ではなく、
「11月の試験で合格点を取るため、
9月末までに問題集を2周する」と決めます。
普通の日は30分。
忙しい日は問題を3問だけ解く。
日曜日に正答率を確認し、
翌週に復習する範囲を決めます。
例2:運動習慣
「運動不足を解消する」ではなく、
「3か月後まで、
週3回20分歩く」と決めます。
雨の日や忙しい日は、
自宅で5分だけ体を動かす。
ゼロにしない最低行動が、
再開するための足場になります。
例3:副業や独立の準備
「いつか自分で仕事をしたい」ではなく、
「今月中に、提供できるサービスを一つ決め、
必要としている人へ3回話を聞く」と決めます。
大きな決断を急ぐ前に、
小さく試し、反応を見て、
次の行動を修正します。
挫折したときは「失敗」ではなく「調整」と考える
目標達成には、
予定どおり進まない日があります。
ブルース・リーが語る粘り強さは、
一度も止まらないことではなく、
止まった後に戻る力だと考えられます。
続かなかったときの3つの確認
行動量が大きすぎなかったか。
実行する時間が曖昧ではなかったか。
今も本当に実現したい目標なのか。
行動量が大きすぎたら、
半分にします。
時間が曖昧なら、
朝食後、帰宅後、入浴前など、
すでにある習慣の近くへ置きます。
目標そのものが変わったなら、
惰性で続けず、
今の自分に合う方向へ修正します。
やめることが、
必ずしも敗北とは限りません。
目的を守るために、
手段や目標を変えることも、
前へ進むための判断です。
ブルース・リーは目標を「言葉」と「行動」にした
ブルース・リーは、
自分がどのような俳優になり、
何を提供するのかを文章に残していました。
しかし、目標を書いただけではありません。
身体を鍛え、武術を研究し、
英語で人へ教え、企画を持ち込み、
映画で自分の表現を形にしていきました。
目標を言葉にすることは、
行動の方向を決めるためです。
言葉を繰り返すだけでなく、
今日の一歩を積み重ねる。
そこに、ブルース・リーの、
目標達成に対する強さがあります。
この名言を、さらに深く読みたい人へ
今回の名言を含む言葉や、
目標達成に関係する考え方を、
さらに学べる本があります。
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ブルース・リーの言葉を、
ジョン・リトルが主題別に編集した日本語版です。
現在は中古本が中心のため、
在庫と価格を確認してください。
ナポレオン・ヒル
『成功哲学―あなたを変える素晴らしい知恵の数々』
明確な目的、願望、粘り強さを、
行動へ結び付ける考え方を学べます。
ブルース・リーがこの日本語版を読んだという意味ではなく、
今回の名言と重なる目標達成の考え方を学ぶ、
関連書籍として紹介します。
よくある質問
目標は大きい方がいいですか?
大きいだけでは、
達成しやすくなりません。
少し難しく、自分が挑戦したいと思え、
今日の行動まで決められる目標が、
実用的です。
毎日できなければ意味がありませんか?
一日休んでも、
目標が失敗したことにはなりません。
できなかった理由を確認し、
翌日か、次に決めた日に、
小さな行動から戻ってください。
目標を途中で変えてもいいですか?
変えて構いません。
経験によって価値観や状況が変われば、
目標が変わることもあります。
ただし、苦しいから反射的に逃げるのか、
本当に別の道を選びたいのかは、
一度落ち着いて考えます。
まとめ:目標は、今日の一歩まで決める
ブルース・リーが示したのは、
思考だけで目標が実現するという、
都合のよい成功法則ではありません。
明確な目的を持つ。
自分が本当に望む理由を持つ。
止まっても、方法を直して続ける。
そして、思考を、
毎日の具体的な行動へ変えることです。
今日やることは、一つです。
実現したい目標を一文で書き、
その下に、
「今日、何をするか」を一つだけ書いてください。
5分で終わる行動でも構いません。
目標達成は、
現実の中で動いた一歩から始まります。
名言の確認:Bruce Lee公式サイト「The Mind is a Fertile Garden」
名言の確認:Bruce Lee公式サイト「Confidence」
原著情報:Tuttle Publishing『Bruce Lee Striking Thoughts』
日本語版書誌:国立国会図書館『ブルース・リーが語るストライキング・ソーツ』
目標設定研究:Locke & Latham(2002)
自分で選んだ目標と努力の研究:Sheldon & Elliot(1998)
紹介書籍:『ブルース・リーが語るストライキング・ソーツ』
紹介書籍:ナポレオン・ヒル『成功哲学』
※英文の日本語表現と本文の解釈は、上記資料をもとに筆者がまとめています。