ブルース・リーは、肉体を鍛え抜いた武術家として知られています。
しかし、彼の本当の強さを知りたければ、筋肉だけを見ていてはいけません。
ブルース・リーは、驚くほど本を読み続けた超読書家でもありました。
ブルース・リー公式サイトによると、
現在のアーカイブには約1,700冊の蔵書が残されています。
分野は武術だけでなく、東西の哲学、心理学、自己啓発、演技、映画制作など
多岐にわたります。
なぜ、すでに成功していたブルース・リーは、そこまで本を読み続けたのでしょうか。
この記事では、妻リンダ・リー夫人の証言、残された蔵書、5冊の愛読書から、
ブルース・リーの向上心と学び方を読み解きます。
ブルース・リーは、どこへでも本を持ち歩いた
リンダ・リー夫人は、著書『ブルース・リー・ストーリー』の中で、
夫の学究的な一面を伝えています。
「どこにいくにも本を一冊持ち歩いた」
ブルース・リーは、ダン・イノサントと何時間も古書店を巡り、
武術、武器、西洋ボクシング、レスリングなど、興味を持った分野の本を集めていました。
しかも、静かな書斎でだけ読んでいたわけではありません。
家の中が騒がしくても、運動の合間でも、必要なら周囲の雑音を締め出して
読書へ集中できたといいます。
時間ができたら読むのではなく、読むための時間を自分で作っていたのでしょう。
ブルース・リーの向上心は、肉体だけではなく、精神と知性にまで向けられていたのです。
約1,700冊から分かる、本当の読書法
冊数だけを見ると、「とにかく大量に読んだ人」と思うかもしれません。
しかし、本当に注目したいのは読み方です。
ブルース・リーは、本へ線を引き、余白へ書き込み、
読後にはノートや日記へ自分の考えを残しました。
公式サイトでも、読んだ内容を自分なりに統合し、
自分に合う形へ作り替えていたことが紹介されています。
- 読む――分野の壁を越えて知識を取り入れる
- 考える――線を引き、書き込み、自分の経験と照らし合わせる
- 残す――ノートや日記に、自分の言葉でまとめる
- 試す――武術や人生の中で実践する
- 作り変える――役立つ部分を自分独自のものへ変える
これは、ただ知識を集める読書ではありません。
本で得た知識を、自分自身を成長させる材料へ変える読書です。
截拳道が一つの流派の型をそのまま受け継いだものではなく、
役立つものを吸収して作られたように、ブルース・リーの読書にも
「自分で確かめ、自分のものにする」という姿勢が表れています。
ブルース・リーの愛読書として伝えられる5冊
ここからは、ブルース・リーが読んだ本として伝えられ、
この記事でも以前から紹介してきた5冊を取り上げます。
私も、この中の本を実際にいくつか購入して読みました。
決して簡単な内容ばかりではありませんが、
ブルース・リーが何を学び、自分の思想へ取り込もうとしたのかを考えながら読むと、
見え方が変わります。
思想、目標達成、積極的な心構え、自己イメージ。
分野は違っても、ブルース・リーの言葉や生き方につながるテーマが見えてきます。
1.『最初で最後の自由』J・クリシュナムルティ
クリシュナムルティは、権威や固定観念へ依存せず、
自分の心を直接観察することを説いた思想家です。
「型に縛られない」「自分自身を知る」という
ブルース・リーの哲学を深く考えたい人に向いています。
2.『思考は現実化する』ナポレオン・ヒル
目標を明確にし、強い願望を持ち、行動を続けることを体系化した一冊です。
ブルース・リーが自分の「究極の目標」を紙に書き、
成功像を具体化していた姿とも重なります。
3.『積極的考え方の力』ノーマン・ヴィンセント・ピール
自分を信じ、悲観的な思考に支配されず、前へ進む心の持ち方を扱った本です。
逆境の中でも可能性へ意識を向け続けたブルース・リーの精神を考える手がかりになります。
4.『心構えが奇跡を生む』W・クレメント・ストーン
同じ出来事でも、どのような心構えで向き合うかによって行動と結果は変わります。
失敗を終わりではなく、学びと修正の材料に変えたい人へ向いた一冊です。
5.『自分を動かす』マックスウェル・モルツ
自己イメージが行動や結果へ与える影響を扱った本です。
他人から与えられたイメージではなく、
自分が本当に目指す姿を考えたい人に示唆を与えてくれます。
※本記事はAmazonアソシエイト・プログラムを利用しています。
まず1冊選ぶなら、何を読みたいかで決める
- ブルース・リーの哲学の根を知りたい:『最初で最後の自由』
- 目標を現実へ近づけたい:『思考は現実化する』
- 前向きな心を鍛えたい:『積極的考え方の力』
- 失敗への向き合い方を変えたい:『心構えが奇跡を生む』
- 自己イメージを作り直したい:『自分を動かす』
いきなり5冊すべてを読む必要はありません。
今の自分が最も必要としているテーマから1冊選び、気になった箇所へ線を引き、
自分の言葉で一つだけメモしてみてください。
それだけでも、「読んで終わり」から「自分を変える読書」へ一歩進めます。
ブルース・リーの読書から、今日できること
ブルース・リーと同じ数の本を集めることが大切なのではありません。
大切なのは、学ぶ姿勢を失わず、得た知識を自分の人生で試すことです。
- 外出するとき、本を1冊持つ
- 1日10分だけ読む時間を決める
- 心に残った一文へ線を引く
- 自分ならどう使うかを一行書く
- その日のうちに一つ実践する
読む量が少なくても、実践が一つあれば読書は自分の一部になります。
本を読み、考え、試し、必要ならやり方を変える。
その積み重ねこそ、ブルース・リーが見せた向上心ではないでしょうか。
参考書籍:リンダ・リー『ブルース・リー・ストーリー』
参考:Bruce Lee公式サイト「Bruce Lee Library - Tao Te Ching」、
Bruce Lee公式サイト「Bruce Lee Library - Commentaries on Living」