スタイル、常識にとらわれず、物事の本質を見るということ
私は武道かがいろいろな装飾的な
枝、花、葉などに興味を持つのではなく、
武道の根、つまり本質に関心をもつのを願う。
どの一葉を、いかなる技のデザインを好むか
を議論することは、
ジークンドーにおいては何の意味もない。
根の有り様を探しあててこそ、
開花の秘密に迫れるのだ。
ブルース・リー
ブルース・リーの思想の根本には
固定観念に盲目的に従わない
ということがありますね。
ちまたで言われる【常識】と言われることに
安易に従わず、
しっかり自分の頭で考える。
何が本質なのか。
一時、グレーシー柔術が最強だという
声が格闘技ファンの中で流行った時期があります。
ここにブルース・リーがいたら
言ってたことでしょう。
柔術が最強?
ちがう。
柔術も最強なんだ。
最も強いものはあらゆる格闘技の中に
エッセンスとして組み込まれているもの。
寝技が得意な格闘技があれば
打撃が得意な格闘技もある。
それらを固定するのではなく
自分が良いと感じたものを
実際に取り入れてみる。
何が最強かを語って凝り固まることは
最強から遠ざかる道だということだと思います。
これは日常生活でも言えることでしょう。
固定観念、常識にとらわれてしまう人は
何か出来事があったとき、
その常識というフィルターから物事を見てしまうため
本質を見失ってしまうものです。
世間の常識。
例えば最近話題になる
【戦争反対】という常識。
この言葉は普遍的な正しさが含まれ
誰にとっても常識になっています。
だからこそ、この言葉を使うとき
人は思考を停止してしまうものです。
戦争とはどのようなときに起きるのか。
もし、無条件に責められたときはどうするのか。
自分たちだけで国を守るとはどういうことか。
話し合いで戦争を修めることができるのか。
などなど
考えようと思ったら多岐にわたる事項があるはず。
それにも関わらず【戦争反対】という言葉に
隠れて、自分の本質の思考に蓋をしてしまうことがあるものです。
ブルース・リーの言葉は
常識にとらわれず、物事の本質を見つめることの
大切さを気付かさせてくれますね。